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秋人の兄貴!?
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ったく……
なんだってんだよ…
杉田に声をかけ、いろいろ疑問に思ってることを聞こうとしたが、断られてしまった。
1人ため息をつきながら、下駄箱へと向かう。
すると、校門に近づくにつれて騒がしくなっていった。そして黄色い声が盛大にあがった。
「……??なんだぁ?」
芸能人でも来てんのか?
みんな集まりすぎだろ……帰れねぇ
グイグイと人を押しのけながら、前に進むと、その中心には杉田と秋人。そしてアジア系の男が立っていた。
その、人を魅了せずにはいられない美貌に、男の俺さえも目が離せなくなっていた。
目の色がちげぇ……外人か?
ジッと見てると、秋人がこっちに気づいてクイクイっとその男を引っ張ってきた。
うわっ……迫力すげえ…ッ!!
『兄さま、ぼくのお友達です。すごくいい人…』
そう秋人が紹介すると、その男はニコッと笑って握手を求めてきた。
『初めまして。弟と仲良くしてくれて感謝する!!お前の名前を教えてくれ』
「…ッツ!?!」
か、勘弁しろ…
2人とも英語で言われてもわかんねーよ!!
ここは日本だ!!!
日本語で話せ!!!!
と、心の中で叫ぶが当然届くわけもなく、何も言わない俺を不思議そうに見つめるその男。
「あー……できれば日本語で言ってほしーんスけど?」
しびれを切らし、そう言うと、今気づいたのか改めて口を開いた。
「ああ!すまぬ!!向こうが長くて自然と英語が出ていたのだな。てっきり日本語で話してる気でいたぞ!ははは!!」
「はぁ!?どーやったら英語と日本語間違えんだよ!!」
「はは、すまぬと言ったではないか。改めて、秋人の兄の伊織だ!!お前の名は?」
その透きとおった青緑色の瞳が俺を吸い込むのように捉える。
「……吉田ッス」
「下は?」
「下?あー…幸輝ッス」
「よし、幸輝!!弟の友人だ、俺の家に招いてやろう!さぁ来い、乗れ!!」
「は、はあぁ!?」
トントン拍子に話が進んでいく。
俺はどうやら、今から秋人と秋人の兄貴の家に連れて行かれるみたいだ…。
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