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幸輝の家
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それから20分くらいで俺の家に着いた。
普通の赤い一軒家。少し広い庭。
それを見た秋人と伊織は、何でかすごく驚いていた。
「……ここは?」
「は?俺の家に決まってんだろ」
「お前……納屋で暮らしてるのか!?」
「はあぁ!?なんでそーなんだよ!?!」
意味わかんねー!!!普通の家だろ!てか、他の奴らよりデカイくらいだろ多分!!
伊織にムカムカとしていると、秋人が車から降り、インターホンをまじまじと見つめていた。
「……コレ、押して…いい?」
ま、まぁ……自分の家だし押さないでいいけど……
そんなキラキラした目で言われたら敵わない
ポチッと押した秋人は、その軽快な音に一瞬ビックリしたが、おぉっ…と感動していた。
その後に伊織も押したがり、数回同じ音が鳴り響いた。こいつらは迷惑という言葉を知らないのか?
「いけませんよ伊織様。そんなに鳴らしたら家の方にご迷惑です」
楽しそうにする伊織を杉田が静かに止める。
その後にガチャっと俺の母が家から出てきて、予想通り少し不機嫌だった。
誰だってあんなに鳴らされたら嫌な気分になるだろう……
「はいはいはい。一体だれよ…?」
母はそう言って、目の前の3人を見たあとに5秒くらい固まった。
そして、少女のように頬を染めていったのだ。
「おーーー!!幸輝の母だな?少しの間世話になるぞ!」
「初めまして、お母様。私は幸輝さんの友人の杉田と申します。そしてこちらは黒田伊織で、この子は……」
「あきと……デス」
3人は思い思いに口を開き、一気に騒がしくなる。
母はそんなの気にしてる暇がないのか、嬉しそうに笑った。
「まぁ!!遊びに来てくれたの?さあさ、上がって上がって!」
「お邪魔致します」
「なんだここ?天井が近いぞ」
「や、や、ねこッ……ねこさんいる!!あきら!あ、きらァ…だっこ!」
秋人はどうやら猫が苦手らしく、涙目で杉田に手を伸ばして抱き上げられていた。
なんか悪いことしたな……
その後に俺の部屋へと3人を案内して、母は急いだ様子で家の掃除に取りかかった。
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