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月
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月…月か
結局、昨日はカーテンを開けて月の光を頼りに秋人は眠った。一応電気は豆電球だけつけた。
それから俺は秋人の言葉の意味をずっと考えたりしている。
そんで今、この状況にも若干困惑していたりする。。。
「スースー……んん」
目を開けると、隣同士で眠っていたはずの杉田と秋人がくっついて眠っているのだ。
はああぁぁあ!?
なになになんだこの状況!!
2人って……ほんとどういう関係なんだよ。やっぱし付き合ってる…とか?
………
……もしホントにそうだったなら俺は
告ることもできず振られる訳か……きつ
好きって自覚した途端にこの場面だもんなぁ
なんの罰ゲームだよくそ…っ
秋人と杉田はまだ気持ちよさそうに眠っていて、どっちかっていうと秋人のほうが杉田にピタッとくっついてるみたいだった。
てか今日土曜だけどいいかげん起きろよ
見てるこっちがイライラすんだよ、
「………ッチ」
ドサッとベッドから降りて秋人の隣に寝る。
二人を起こさないように、秋人の肩をつかんで自分のほうに引き寄せた。
「……ッうわ」
コロンと俺の腕の中に収まった秋人は、俺の想像より遥かに小さくて柔らかかった。
それに間近で見るとほんとに綺麗な顔してんな。まつ毛長えし髪すげー白くてキラキラしてるし唇の色素うすくてエロ…っ
「……あきと」
抱きしめながら耳元で呼んでみると、くすぐったそうに身をよじった。
うわああああ可愛いぃぃ!!!
マジで小動物だッ!!何なんだよクソ!!
内心でもがいてると、秋人が急に苦しそうに呻き出した。
えっ!?俺そんな強く力入れてないよな?
「は、ぁあ……ッや、だ!うぅ…めん……な、さぃ…っごめ、なさ…ぃ」
ごめんなさい?
これは……何に対しての謝りなのか。それにしても汗がすごい
はあはあと冷や汗をかきながら秋人はキツそうに身をよじっていた。
「あきと……俺はまだお前のことあんま知らねぇけど、」
まだ、話してはもらってないけど…
でも、
「俺もぜったいお前を裏切らない」
これだけは約束できる。
だから泣くなよ……目を開けろ。
そして気づくと俺は、秋人の顎を掴んでキスをしていた。
優しく、触れるだけのキスを……
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