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1.小休憩(日常 伊織、海、要、ポチ)
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ガチャ
「あら、要。早いね。おはよう。」
「……おはよ。」
キッチンで朝食の用意をしていると、リビングに現れた要。
目元を擦りながら、眠そうな顔。
「どうしたの?体調悪い?」
「…んーん……昨日、怖い夢、見た。」
「あら、大丈夫?」
タオルで手を拭いて、キッチンからリビングに出る。
要の元へと歩み寄り、膝をついて座ると要と目線が合う。
額に手を当ててみるが、熱はないようだ。
単に夢見が悪かっただけならいいんだけど。
「体の具合は悪くない?大丈夫?」
「うん……昨日ね、夢で大きな猫に襲われたの。」
「…………ねこ?」
「うん……に"ゃー!!って怖い声出して食べに来るの。すごい怖くて。」
うーん…
関係ないと思いたいんだけど。
伊織の声じゃないよね、それ。
「怖くて…起きたら海君居なくて。」
「え?夜起きたの?」
「うん。猫が怖くて起きちゃった。」
「それで、どうしたの?」
「海君探そうと思ったんだけど、怖くて動けなくて。」
「あぁ…ごめんね。」
「気づいたら寝てて、さっき起きた。」
要の頭をぽんぽんと撫でる。
小学生ってこんなに純情だったっけ?
もっとやさぐれてるイメージあったんだけど。
まぁ、可愛いからいいんだけど。
「全部夢だから、忘れちゃいな。ほら、顔洗っておいで。流衣の朝ごはんもうすぐ出来るから一緒に食べちゃいな。」
「うん。」
要はゆっくりリビングを出て行く。
ふと、ドアの前で止まり、振り向いた。
「海君、何処にも行かないでね。ここに居てね?」
おや、また聞いたね、その言葉。
みんな、優しいんだから。
「大丈夫だよ。私は此処にいるから。」
要は私の言葉に安心したのか、ニコリと笑って部屋を出て行った。
「ポチ君、ポチ君。一緒に遊ぼう!」
「………。」
「声出せなくても、遊べるものはいろいろあるよ!トランプとかどう?」
「………。」
「ほら、やろ?」
PM 14:21
誠一郎を寝かしつけて、洗濯物を畳みながらリビングにてまったり。
暇になったらしい要はソファに寝そべるポチに絡む。
ポチは若干鬱陶しいようなめんどくさいような表情で要を見ている。
お前ね、表情が正直過ぎるよ。
さて、そろそろ伊織の様子でも見に行きますかね。
「要、ちょっと二階に行ってくるね。」
「はーい。」
仲良いことはいいことです。
キッチンでアイスティにミルクとガムシロップを入れて、少し甘めのアイスミルクティを持って二階へ。
コンコン
「伊織、入るよ?大丈夫?」
「…………。」
返事がない。
まだ寝てるかな。
そっとドアノブに手をかけて力を入れる。
カチャリと音がして、扉は開かれる。
音がしないようにそっと中に入ると、ベッドには膨れ上がったシーツが。
まだ寝てるね、こりゃ。
極力足音がしないようにベッドに近づく。
「……ん。……かいくん?」
「あ。ごめん、起こしちゃった?」
「んーん。脳みそは起きてた。体重くて。」
「あら、君もかい。ほら、アイスティ持ってきたよ。」
「ん……のむぅ。」
ごそごそと動く伊織。
あの後意識飛んでたもんね。
久々だったんじゃないかな、あんなに激しいの。
ゆっくりと伊織は上半身を起こした。
「いてて……筋肉痛。」
「大丈夫?ほかに痛いとこはない?揉み返しとか。」
「……お尻とチンコがちょっと痛い。」
「それは我慢して。薬はない。」
「のーん。気持ちよかったんやけどなぁ。」
伊織は私の手からアイスティを受け取り飲み始めた。
ゴクリゴクリ、と喉仏が上下に動く。
首筋についた紅い痕は流衣の独占欲の証し。
綺麗だね。
「ぷはぁ。あー….染みるぅ…」
「おじさんみたいなこと言わないの。お昼はいいの?」
「うん。夜だけでいいや。」
「お腹痛い?」
「んーん。お腹すいてないだけ。ついでに起きて少し仕事するわ。」
「無理しないでね?」
「うん。もうすぐ会えるんやから。楽しみにしてるんやからそれくらいはやらんとな。」
「そうだね。明後日だったね。楽しみだね。」
「うん!流衣とも夜話しててん。流衣はヤキモチ妬いてたけど、可愛えぇ。」
「そうだね。連絡忘れないでね。」
「うん。あ、せや。海君に伝言、流衣から。」
「なぁに?」
伊織はにっこり笑って私に空のグラスを差し出した。
「海君、夜はドSなんやなぁ、めっちゃえぇ顔して伊織攻めてるの興奮した♡やって。良かったなぁ。」
いい顔しながらそれを言われても。
褒めてないよ、それ。
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