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阿川が焼鳥とビールを飲んで食べてる。その様子を羨ましそうに、ジッと見つめた。
「ん?ああ、葛城先輩も焼鳥一緒に食べますか?」
阿川はそう言って目の前に、焼鳥が入ったパックを差し出してきた。
俺は一瞬、その焼鳥に手をのばそうとした。しかし阿川に焼鳥を貰うのも自分のプライドが許せない。
屈してたまるか……!
そんなくだらないプライドが、俺の中にはあった。阿川は知らないが、俺はこいつを心の中では羨ましがっている部分がある。呑気でマイペースだけど、仕事の成績だけは優秀だ。
俺より後から入って来た癖にそこが俺とこいつとの違いだった。 俺はそんな小さいところに僅かに嫉妬を感じていた。
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