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「こんな後輩がいたら、確かに嫌ですよね。貴方に嫌われて当然だと思います――――」
「そ、そんなことは……!」
「でも、俺は貴方に一人の男として認めて欲しかったんです……!」
「仕事が出来る男だって、一人前の男だって、貴方に……!」
「あが……」
阿川は葛城に面と向かって話すと、真剣な眼差しでみつめた。
その射抜くような眼差しは、そらせなかった。
葛城はそんな彼の眼差しを見つめ返した。
「俺にとって葛城さんが目標でしたから……!!」
「あっ、阿川…――!?」
「葛城さんの売り上げ成績が、伸び縮んだのも俺のせいですよね……!?」
「俺が葛城さんの分まで頑張っちゃうような、要領が悪い男ですみません……!俺バカだから貴方の気持ちまで考えずにやってました……!それで葛城さんが、ずっと苦しんで嫌な思いをして……!」
阿川はそう話すと地面に頭を下げで土下座した。
いつもはヘラヘラしているような男が、この時は かっこよく見えた。葛城はそんな阿川の真剣な話を前に同様しながらも魅入られたのだった。
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