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「いつ……!?それはいつだっ!?」
「かっ、葛城……!?」
柏木は彼に胸元を掴まれると、少し驚いた表情で応えた。
「えっと……たぶん、お前がくる15分前くらいか?」
「何っ……!?」
「俺も詳しい話しは知らないが、何でも戸田課長のオフィスから阿川が出てくるのを見たって奴がいるんだ。それでそいつが中に入ると、戸田課長が取り乱した様子で椅子から倒れていたって……」
柏木がそう話すと、葛城は頭の中がカッとなった。
そしてその場で居ても立っても居られなくなった。
「それで戸田課長の机に阿川が出した退職届けが……って、おい!」
彼が話している最中に葛城はいきなりどこかに走り出した。柏木は彼がいきなり走り出すとそこで呼び止めた。
「おい葛城、お前どこに!?」
「って言うか鞄……!」
柏木が呼び止めると葛城は自分の鞄を床に落としたまま、どこに走り去って行った。彼の慌てた様子に柏木は驚くと、落ちている鞄を拾って首を傾げたのだった。
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