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彼のことが頭から離れたい状態で会社に出勤した。そして職場に着くなり、真っ先に部署の壁に貼られていた出勤ボードを見て確認した。
葛城さんが来ているかを確認した。
だけどまだ、来ていなかった。
いつもだったらこの時間帯には必ず、出勤して来ているのに。彼はまだ来ていなかった。俺は彼がまだ来ていないことが解ると、フとため息をついた。
「葛城さん、まだ来てない…………」
ボソっと出勤ボードの前で呟くと、落胆した足取りで自分のディスクへと向かって歩いた。
斜め向かいが、彼が使っている場所だった。俺は斜め向かいのデスクから、彼が使っている机をため息混じりで見つめたのだったーー。
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