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その日、葛城さんは来なかった。
そして俺は彼がいない席を呆然と見ては、深いため息ばかりをついていた。
もしかしたら明日は来るかも……、なんて甘い期待を心のどこかでしていた。だけどその次の日も、彼は会社には来なかった。
そして彼の机の上には仕事の量が増えていった。
色々な書類とかが徐々に溜まっていった。
彼のことばかりを考えていたので、自分の仕事もなかなかはかどらなかった。だけどこのままほっとくと彼が出勤した時に大変な事になっているから、誰もいない時にこっそりと彼のデスクから、置かれていた書類のファイルを持ち出しては、自分の机で彼の仕事を代わりにやった。
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