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夜の9時頃。仕事帰りに葛城さんの家に向かった。
自転車を走らせながら、色々と考えた。
彼に会って何て言おうとか、いきなり会いに来たらまずいよなとか、マイナスなことばかり頭に浮かんだ。
だけどこのまま、彼に会わないわけにもいかない。ここは思いきって彼と向き合うべきだ。
俺はそう思いながら自転車を走らせたのだった。
ずっと前に一度、彼の家に来たことがある。でもその時は会社の飲み会だった。
その時は葛城さんが酷く酔っ払ってて、俺は彼を家まで送り届けた。
その時に一度だけ来たことがある。
彼が住んでるマンションの前で自転車を止めると、直ぐに中に入ろうとした。だけど中々、入る勇気がでない。勝手に来たら何しに来たって怒られそう。
その前に顔も会わせてくれないかも……。
でも、このまま帰ったら何も変わらないよな……。
せめてちゃんと、彼には謝りたい。
「……っそ、どうしたら……!」
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