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変化Ⅲ〜side国見〜
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これは 何だ…⁇
ガチャッと開けた扉の向こうで
予想だにしない事が起こっていた
「国見ちゃん⁉︎」
及川さんの腕の中で
岩泉さんが荒い呼吸を繰り返していて
その顔 その反応に 自分の経験が蘇ってくる
「…岩泉さん …ソレ…」
呆然と立ち尽くす俺に 及川さんの声が届いた
「発情期みたいなんだ‼︎
俺も 岩ちゃんも
全く理解出来てないんだけど…
岩ちゃん 大丈夫⁉︎」
とても心配そうに
及川さんが岩泉さんの顔を覗き込んでいる
まるで其処だけ違う世界のようで
俺は映画でも見ているような気持ちになっていた
「…ちゃん⁇ …国見ちゃん‼︎」
及川さんの声にハッとなった
思考がままならない頭で はいとだけ返事をした
「本当に申し訳ないんだけど
抑制剤 分けてもらえないかな⁇」
及川さんが俺に縋りつくような顔で懇願する
俺は慌てて鞄から 3種類の薬を取り出した
「…コレが一番弱い奴で コレが…」
及川さんは ふんふんと俺の話を聞くと
「ゴメンね‼︎ 本当にありがとう‼︎」
と言って 俺の手からそれを受け取った
渡す瞬間に手が触れたけど
ついこの前にも感じたはずの温もりが
全く違う人のように感じた
「岩ちゃん‼︎国見ちゃんが薬分けてくれたから‼︎
飲める⁉︎」
岩泉さんは 及川さんにずっと抱きついていて
その胸に顔を埋めながら 首を横に振っている
そんな岩泉さんの頭を 及川さんが撫でて
その先が容易に想像できた
俺も シテもらった事があったから…
「…じゃあ お疲れ様です」
毎日 口にしている言葉を何とか発すると
直ぐ後ろにあったドアを ガチャッと開けた
「あ‼︎ うん‼︎ 本当ありがとね‼︎ 国見ちゃん‼︎」
そんな声が聞こえた気がした
すごくどうでも良いけど
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