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合縁奇縁
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『国見ちゃん…俺と番になっちゃう⁇』
コレを言われてから
俺がもし及川さんと番になれるとしたらで
唯一思いついたのが 今から何年後かの
岩泉さんの結婚式かなって思った
及川さんは いつもの何倍も無駄にはしゃいで
でも解散した後 何処かで必ず一人で泣く
それを見つけたら 俺はあの人の頭を撫でて
そこでもし同じ事を言われたら
「…しょうがないから良いですよ⁇」
て言うんだ まぁ 無駄な妄想だった訳だけど
頭がボーッとする
今 自販機で買った
キャラメルラテのプルタブを開けようとしたけど
カリカリと引っかかるばかりで俺の喉は潤わない
その音に合わせてさっきの光景が頭に蘇っていく
「国見」
…何かもう ここまでくると
ストーキングでもされてるんじゃないかと思う…
はぁ…と溜息をついて振り返る
「…何でお前が居んだよ」
おそらくランニング中だと思われる影山が
そこに立っていた
「走ってたら お前の匂いしたから…」
あぁ… そういや薬飲むの忘れてた
「親切にどうも」
鞄から抑制剤を出そうとして タオルが目に入り
そのまま何も出さずに チャックを閉めた
「…国見⁇」
俺の行動を不思議に思ったのか
目の前で影山が首を傾げている
「…影山」
このモヤモヤを何かに吐き出したかった
「…お前 暇なの⁇」
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