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彼の過去 side一ノ瀬
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湊叶は過去の話をまるで人ごとのように話した。話の内容は許容範囲だった。けど、それを話す湊叶の目は焦点があっていなかった。
辛すぎて他人事のように話さなければ、話せないくらいには、トラウマなのだろうと悟った。
俺は、玄関で湊叶を見かけた時、気付いたら話しかけていた。
保健室にきた時に、こいつがどこか冷めているのはわかっていた。湊叶が冷めている理由を知りたいと思った。
親の話をしている時の湊叶の顔を見て、「俺と同じ」そう思った。
だから家に招待したんだ。
親が理由じゃなくても俺は湊叶を家に招待しただろう。いや、湊叶に普通に親がいてもだ。きっと無理にでも家に入れたはずた。
湊叶の過去を知って、さらに湊叶を手放したくなくなった。絶対救ってやる。俺が!
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