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種目決め
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「誰か、やる人いないの?」
学級会長の声が教室に響く。
LHRの時に運動会の種目をみんなで決めていた。
誰もやる人が決まっていないのが、《借り物競争》、《綱引き》、《マラソン》
何かやらないといけないなら、《借り物競争》が....でも、できればやりたくない。《マラソン》とかマジ論外。《綱引き》みたいに力を使うのもやりたくない。
そんな事を考えていたら、
「潤なんかやりなさいよ。」
学級会長の声が聞こえた。そういえば、会長は野島のこと下の名前で呼ぶんだ。仲いいのかなあ。
「えぇ!俺だけ?!俺はやってもいいけど、湊叶と佐野もやんないとやんないよ!」
「そこで、俺らを巻き込むなよ。それに俺は別にいいけど湊叶がやらないだろ。
なぁ?湊叶。」
「俺やんないよ。ゆっくりしたいもん。やるなら野島と悠弥でやりなよ。」
「なんで、俺も参加になってんだよ。やだよ。」
悠弥がツッコミを忘れない。
野島は独りで「二人ともひどいぃ!」と、ふてくされていた。
俺は仕方なく、
「わかった。やってもいいけど。俺《借り物競争》じゃないとやだ。」
「マジで!!!じゃあ俺《綱引き》〜!」
と野島、そして悠弥は、
「たくっ!しゃーないな。じゃあおれ《マラソン》でいいよ。」
少し呆れながら言った。
これで全て決まった。100mくらいはしっかり走れるけど、めんどいなぁ。
なんて思ってたら、会長が、俺のとこに来て「高阪くんありがとね。助かった。」それだけ言うと、野島の所に行ってしまった。
お礼されることしたつもりないけど。
まぁいっか。
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