アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
幸せな。
-
あの後、悠弥の所に行き、一連の出来事を話した。悠弥は「良かったなぁ」と笑ってくれた。
「ありがと。」
お礼をひとことだけ言って、俺は委員の仕事に戻った。
「湊叶〜!怪我をしたぁ〜!手当てしてぇー」
野島だった。綱引きで膝をすったらしい。
「はいはい。膝出して。」
今にも泣きそうな野島の近くには、うちのクラスの会長がいた。
「情けないなぁ。潤もっと大人しくして!
高阪君に迷惑でしょ?」
ほんと仲いいなぁ。少なくても、会長は野島こと好きなんだと思う。
「いたい〜!湊叶速くぅ!」
「分かってるって。」
俺は野島の手当てを終えると、会長に話しかけた。
「ねぇ、会長。もっと素直になりなよ。何か変わるかもよ?」
余計なお節介かもしれない、でも今の俺はとても気分がイイ。
会長はあからさまにびっくりしていた。
「私ってそんなに分かりやすい?」
「まぁ大丈夫、潤は、鈍感だから。必要なら、いつでも相談のるよー!」
会長は「じゃよろしくっ!」と言って帰っていった。
『これを持ちまして、運動会を閉会することを宣言します。』
やっと終わったぁ。早く一ノ瀬のとこに行きたいなぁ。
今年の運動会は、とても楽しかった。いろいろと新しい発見があったし、一ノ瀬とも上手く行ったから当分なんにもなさそうだなぁ。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
34 / 67