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日常の帰り
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俺らは、いつもどうり3人で帰っていた。
「野島、このあと二人で話さね?」
俺は、野島を挑発するような口調で喋った。
野島は察したのか、いつもと違う声のトーンで「わかった。」とだけ言うと、話を戻すように、悠弥と話し始めた。
「じゃあ、明日なぁ。」
「バイバイ!」
「じゃあな。」
悠弥は野島に気付かれないうちに俺に耳打ちをしてきた。
「あんまりいじめてやんなよ。ギスギスするのは嫌だし。」
と、俺は「わかってるよ。」と返事をして野島のことろに行った。
「で?話って何?」
声のトーンはいつもどうりだったけど、裏切られたような視線は変わっていなかった。
「野島は会長のことどう思う?」
「どうってなに?」
「質問を質問で返さないでよ。好きなんでしょ?会長が。」
俺はちょっと声のトーンを低くした。
野島は俺を睨み返し、
「俺は、真希のこと好きだよ。それがなんかしたの?」
野島は怒ってる。きっと。
「じゃあなんで付き合わないの?告白しないの?」
「それは、おれは真希に幼馴染みとしか思われてないから。言っても気まずくなるだけ。それを分かってるから俺は言わないんだ。」
野島はバツが悪そうにしたを向いていた。俺はさらに追い討ちをかけた。
「俺もさ、会長のこと好きなんだよ。だから、お前が告白する気ないなら俺が取っちゃうよ?」
これで、野島が素直になってくれれば俺の演技の価値が出るんだけどなぁ。
その後俺らは、それぞれ家へ帰った。
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