アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
夜
-
その後、一ノ瀬はいつもどうりにご飯を食べて、さっさと風呂に入るとすぐに寝室に入ってった。
「今日は先に寝るよ。湊叶も早く寝なよ。」
「うん。そうする。」とだけ返事して、自分の部屋の机に向かった。
宿題が終わると11時を回っていた。
そろそろ寝ないと明日起きれないなぁ。
ベットには既に一ノ瀬が寝ていて、俺は起こさないようにしてベットに入った。
そしてそのまま眠りに落ちていった。
「あぁ...それはわかってる...今からなら。すぐに行く。」
一ノ瀬の声で俺は目を覚ました。窓から見るに、朝ではないようだった。
誰と話してるんだろ?こんな時間に。すぐ行くって今からってこと?誰に会うの?なんで今なの?
だめだ。俺、一ノ瀬のこと疑ってばっかだな。
一ノ瀬は俺が起きていることに気づいてないみたいだ。もうちょっと寝てるふりしよ。
「お前、湊叶にはくれぐれも関わるなよ?」
俺....?
なんで俺が出てくんの?
「一ノ瀬?誰と電話してんの?今何時?」
一ノ瀬は驚きながら俺の頭を撫でて、電話を切った。
「今は1時ちょっと過ぎだよ。湊叶、俺今からちょっと出てくるよ。一人で大丈夫?」
誰とは言わなかったけど、俺に言えない人と会うんだ。そっか。
「大丈夫だよ。気をつけてね。」
今の俺はこうやって、笑って見送ることしかできない。
面と向かって一ノ瀬に直接聞くことが出来ないんだ。
結局俺って弱いな。
そう思った途端笑えてきて、一人になった部屋でフッと笑った。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
46 / 67