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臨時朝会
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全校が集まって臨時朝会が行われた。
噂どうり新任教師の紹介だった。
「えー。今日からこの学校で教えてもらう志野咲 花奈先生です。志野咲先生、自己紹介お願いします。」
「はい」
歳いった教頭の呼びかけに返事をしてその人は壇上に上がった。
「紹介に預かりました。今日からこの学校で英語を教えることになりました。志野咲花奈です。担当教科は英語です。よろしくお願いします。」
挨拶が終わると壇上から降りて行った。
『花奈』って聞き覚えあるからかな?
なんだか嫌な予感がする...
集会が終わると俺は拓真の顔を見たくなり、保健室に行くことにした。
「内川先生保健室に行きたい。」
俺は去年に比べると保健室に行く回数が増えていた。その理由を内川は知っている。
そして、注意もされた。
でも、俺の様子が少し変だと気づいたのか、いつもよりすんなり行かせてくれた。
「あぁ。いいぞ。大丈夫か?」
「わかんない。早退するかも。」
俺は苦笑いで内川に答えると、体育館から逃げるように保健室に向かった。
「拓真ー!頭が痛い。」保健室のドアを開けるとそこにはいつも道理の一ノ瀬がいた。
「大丈夫か?いつから痛いんだ?」
「さっきから?」
俺がおどけて見せると、一ノ瀬は呆れたように笑い頭を撫でた。
「朝のHRには出ろよ。それまでいてもいいから。」
「わかったー。すぐ返さないんだね。やさしーなぁー。」
「ちゃかすな。」
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