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悠弥の家
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それから俺は、花奈先生が拓真の元カノだったこと、花奈先生がここ一週間俺につきまとってくることを話した。それから今日の昼のことも。
「なるほどね。で、一ノ瀬にキレて家に帰りずらいってか?」
まったくそのとうりのことを言い当てられ、返事をすることが出来なかった。
悠弥は俺の顔を見て話を続けた。
「で、お前はどうすんの?これから。」
「んー。どうしよう。ゆうやぁ。俺拓真に嫌いっていっちゃったし、今また一ノ瀬の顔見たらまた変なこと言いそう。」
「そう。じゃあおまえの気が済むまでここにいれば。」
やっぱり今日の悠弥はいつにもまして優しい。これって内川のおかげかな?
「一応、連絡くらいしてやれ。」
悠弥さんや。それが一番難しいんだけどなぁ。
そこら辺は、わかってないのかぁ。
「しなきゃダメ?」
「ダメだな」
俺は仕方なく拓真に電話する事にした。
メールでも良かったんだけど、拓真の声が聞きたかった。
プルルルル.....プルルルル....プルルルル...
出ない。仕事中かな。それとも、俺からの電話にはでなくないとか?
なんか俺バカみたい。
俺が謝ればいつでも拓真の所に帰れるような気になってたけど、今までだって、拓真は俺がいなくても生きたわけで、俺がこのまま別れれば拓真には[つぎ]がある。
それは、花奈先生かもしれないし、また違う人かも知れない。モヤモヤする。こんな気持ち嫌なのに。
「はぁ。留守電だけ入れとこ。」
プルルルル....プルルルル....プルルルル....
「俺、悠弥のところに当分いる事にしたから。ちゃんと学校には行くから心配しないで。」
ポチッ
これでいい。またちょっとしたら連絡しよう。
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