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仲直り
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拓真と2人でいるのは久しぶりで、ドキドキして、ソワソワしてきっと周りから見たら変なやつだと思われる挙動不審っぷりだと思う。
「ねぇ、拓真。あのさ嫌いとかバカって言ってごめん。今思うと、なんであんなになってたのか、わかんないんだけどさとりあえずごめんなさい。」
拓真は、変わらず運転しながら、あぁ。俺も悪かったからな。と言ってくれた。
運転してる拓真を見ると少し目線が高くなって、見上げる形になる。その感じが懐かしくて、くすぐったくて、2年前、初めて車に乗った時のことを思い出す。
あの入学式の時、保健室に行ってなかったら、恋人になってなかったのかな?
多分そうなんだろう。
ただの生徒と保健室の先生って関係だけだったと思う。もしかしたら、名前さえ覚えてもらえてなかったかも知れない。
そして、いつか拓真が誰かと結婚して子供もいて幸せな家庭作ったかもしれない。
それが拓真にとって、拓真の周りの人達にとって1番幸せな人生だったとしても、もう拓真を離してあげられない。
拓真も
湊叶から離れたくない、
離したくない、
って思ってくれてたらいいな。
なんて。
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