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夢のカブトムシ取り
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ツクツクホーシッツクツクホーシッ……
ツクツクボウシが鳴いている
『宗太郎っ!ついて来いよ!』
森の中
「うっうん!」
俺は誰かの背中を追いかける
誰かは分からないけど。
でもこの森、なんか懐かしいニオイがする
なんでだろ………。
『あっ!宗太郎!あそこの木を見てみ!』
「え……?」
俺はその誰かの指差す先を見た
「かっカブトムシだぁー!!」
そこには
赤茶色のピカピカのカブトムシがいた
『ほらっ肩車してやるからお前のあみで取ってごらん?』
「えっわぁっ!」
俺はいきなり誰かに肩車された
俺の赤いTシャツが風になびく
『怖がることはないよ。とってごらん?』
俺は勇気を振り絞ってあみでカブトムシを捕まえた
「やったぁー!捕まえたよ!お兄ちゃん!」
お兄ちゃん………?
俺は自分の口から出たお兄ちゃんという単語に疑問を持った
この人は俺のお兄ちゃん?
いや、俺にはお兄ちゃんはいないはず……
『おおー!すごいぞ宗太郎!
さすが俺の弟だ!』
俺はふとそのお兄ちゃん?(誰か)の顔を見た
「え………。」
その顔は
生徒会長に似ていた
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