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頭痛
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〈成宮side〉
俺は阿部をおいてステージの隅へと歩いた
「?っ………頭痛い……。」
俺はその場でしゃがみ込んだ
頭の中で阿部の顔がぐるぐる回る
「っくそ!なんなんだよあいつ!
どこまでも宗太郎に似てやがる。」
違うって自分に言い聞かせてるつもりなのに……。
しかも今朝兄貴が、いるか聞いたじゃねーか。
あいつには兄貴はいないんだ。
いや、でも待てよ
俺は顔を上げた
もし覚えてないだけだったら
もしあいつに兄貴がいたら
もしあいつの兄貴が俺だったら…
「か……ちょ!会……会長!!」
はっ!!
我に返ると昭和が俺を呼んでいた
「あ、ごめん。」
「お疲れですか?
抽選の準備が整いました。」
「あ、ああ。すまない。
あ、ちゃんと仕組んだか?」
俺がそう言うと昭和は小声で
「バッチリですよ!」
と言った
「んじゃ、行くか。」
俺は立ち上がった
いつの間にか頭痛はおさまっていた
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