アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
ハナサカすぐにゃん
-
天使として
修行を始めた
僕の
一番最初の
ターゲットは
街一番の
不良グループ
百鬼夜行のリーダー
亀嶋君
その時の僕は
今みたいに
誰とでも話せるような
明るい性格じゃなかったし
どっちかって言うと
無口で
臆病で
人が怖かった
だから
厳つい不良グループになんて
絶対
近寄りたくなかったし
目も合わせられなかった
…
本当に
僕が天使なんて
出来るのかなぁ
不安で
怖くて
仕方なかったの
でも
ミカエル様の
目の方が怖くて…
渋々
亀嶋に会いに行ったんだぁ
「あっ…あ…あのっ
亀嶋君!!」
「なんだぁ
てめぇ?」
ヒィイイイ
怖いです!!
「ぼ…ぼ…僕ッ……
ももも……もも尻
てててて天使…すぐにゃんって…
言いま…」
極度の緊張と
不安のせいで
僕は
自己紹介さえ
まともに出来ず
その場で
倒れちゃったんだ
あ~
僕
このまま
殺されちゃうのかなぁ
って
倒れる寸前
思ったっけ…
まぁ
天使は
死なないと
後からミカエル様に
教えて貰ったけど…
でも
目が覚めると
知らない部屋で
ちゃんと
お布団まで掛けられてたんだ
「あれ…
ぼく………?」
「気ぃ付いたか?
良かった~
お前
いきなり現れて
いきなり倒れるからさ
ホント
何だよッッてめぇ!!」
「あぅ…
ゴメンナサイ~」
「ちっ
何とも無いなら
いいよ
それより
用はなんだよ?
何か俺に用があって来たんだろ?」
見た目と違って
亀嶋君は
本当は
面倒見のいい
優しい人だった
説得できるか
分かんないけど
きっと
亀嶋君なら
話を聞いてくれる
そんな気がした
「本当は僕ね…
亀嶋君に…
不良を止めさせたくて…
会いに来たんだ…」
「………」
亀嶋君は
眉をひそめて
ギロッと
僕を睨んでいた
やっぱり
僕じゃ
ダメかぁ…
…お尻
どうやって使おう…
怖いなぁ………
一生懸命考えていたら
亀嶋君は
ポツリ呟いた
「おぅ…
潮時だな…」
「えっ…?」
「いやぁ…
俺もさ…
考えてたんだ…
いつまで
バカやってんだろう…って
いい加減…
俺も
目ぇ覚まさなきゃな
踏ん切りつかんかったけど
お前にハッキリ言われて
決心がついたよ…
ありがとな
すぐにゃん…
だっけ??」
「ッ…!!
はぃ…
僕は
桃尻天使すぐにゃんです!!!」
僕は
感動のあまり
涙が止まらなかった
泣き止まない僕を見て
亀嶋君は
ずっと
オロオロしてたけど
落ち着くまで
背中をさすってくれた
それ以来
人間が大好きになった
きっかけ
一つで
人は変われる!!
僕だって
パパだって…
だから
悪の中に潜む
キレイな心を見つけよう
これが
僕のこれからの
使命なんだ
ミカエル様に
報告を終え…
「あのっ…その
ミカエル様…
今回僕はお尻を使わずに
済みました…
桃尻天使なのに……」
「…ったりめーだ
初回から…そんな
ハードな相手
任せるかよ…」
あと
一つ
気づいたこと
それは
ミカエル様が
何だかんだ
気にかけてくれていること…
「すぐにゃん…
俺はお前の上司だ
不安なことや
嫌なとがあったら
すぐ言え
あと…
お前が必要とした時は
絶対に助けてやる
だから
安心しろ」
ミカエル様の
言葉が
僕の心を包んだ
その言葉は
今でも
変わらない
だから
続けてこれたんだ
そして
これからも
頑張れる!!
善の花が枯れないように
僕は
桃尻に気合いを入れた
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
11 / 13