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①宮野弘樹
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あれから、
2ヶ月くらい経った。
それからと言うものの、
佐和田とは、よく一緒に居ることが多くなった。
でも、佐和田と会うのは
学校か週1....木曜の学校終わりのラーメン屋。
確かにバイトもしてて会う暇もないのは知ってる。
でも、なんでそんなにバイト入れてんだろうか。
高校生でそんなに働かなくてもいいのにな。
ここ数日、こんなことをずーと考えてる。
何か夢とかあんのかな?
たまにうわの空だし
俺に笑顔を向ける時も、ほんとに笑ってるのか分かんねぇ時がある。
「なぁ、弥生」
ソファーに座ってる弥生の隣に座り
「佐和田ってなんで、あんなバイトしてるか
知ってるか?」
「え?....んー...弟がいるって聞いたことあるけど」
弟...
「私も分かんない...てか、本人に聞けばいいんじゃない?
私が聞くよりお兄ちゃんが聞いた方がいいでしょ?」
明日、聞いてみる...か......?
俺が暗く小さくため息をつくと
弥生に頭をポカっと叩かれた。
「な、なんだよ」
「暗すぎ、辛気くさい、きもい」
すげぇ言い様だな。
キモいってなんだよ。
「....」
「...もーっ!!分かった!私も情報収集してあげるから!
お兄ちゃんは、本人からちゃんと聞きなさいよね!」
「弥生....」
「もーなんか気持ち悪い、寝る!おやすみ、以上!!」
はは...なんなんだよ、ったく。
「あぁ、おやすみ」
よし、明日は、木曜日。
放課後にも会える。
その時に聞こう。
.
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