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礼。
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玄関前。
「ほら、頑張って。」
俺がモヤモヤして
自分の感情がよくわかってないってことを
翔は知ってる。
「うん…」
ピンポーン
………。
留守だといいのにな…。
ガチャッ
あ…。
「駿様。紫苑様に御用ですか?」
「あ…はい…」
「自室に居られますよ。」
「わかりました…お邪魔します。」
紫苑の部屋…
紫苑の匂い。
好きじゃない。
「し、紫苑っ…‼︎」
「……なんだ。」
そう返事をした紫苑は振り向きもしない。
どうして?
「あのっ…俺…紫苑のおかげで合格できたよ‼︎」
「あぁ、聞いた。」
また振り向かず
冷たく俺にそう言った。
なんでだろ…
紫苑の冷たい言葉が
俺の胸に突き刺さる…。
言うの…遅かったから怒ってるのかな…
「…その……ありがとう…」
「あぁ。」
「………。」
「仕事中だ、帰れ。」
えっ…
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