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当日。
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「駿!!ファイト!!」
「お、おぅっ!!」
紫苑の家の前。
緊張と嫌われるんじゃないかという
恐怖に襲われ
足がすくむ…
言うしかない!!
ここまできたんだから…
ピンポーン
「駿様、紫苑様は自室に居られます。」
「…はい…」
ドキドキする…
心臓が口から飛び出ちゃいそうだ…
紫苑の部屋。
相変わらず甘いいい匂いがするなー…
紫苑の大きな背中が
俺の方を向いている。
俺は思い切って声をかける。
「し、紫苑っ!!」
「ん?あぁ、お前か。何の用だ。」
「あの…大事な話があるんだけど…聞いて欲しい…」
「なんだ。」
「あの…その……俺…えっと…」
感極まって
俺の目からは涙が溢れてしまった。
「…!?…どうした?何かあったのか?」
優しく声をかけてくれる。
これだ…本当はすごく優しい紫苑の顔。
その顔は卑怯だよ。
その優しさのせいで
俺は苦しんだ…悩んだんだよ。
「翔と喧嘩でもしたか?」
「ちがっ…違うよっ…そうじゃ…なくて…」
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