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当日。
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紫苑の綺麗な瞳が俺を見つめてる。
このまま時が止まればいいのに。
なんて思ってみたり…。
今は俺だけを見てくれてる。
けど、このあと俺が気持ちを伝えたらどうなっちゃうんだろ…
二度と俺の事を見てくれなくなったら…
でも言わなきゃ。
怖くても伝えなきゃ。
もう逃げない。
翔とも約束したじゃんか。
「お、俺っ…紫苑のことが…」
「ん?」
「気持ち悪いって思われるかも…しれないけど…。俺…紫苑のことが好き……みたいなんだ…。」
もう後戻りはできない。
後悔なんてしないさっ
俺はケジメつけれたぞ!!
紫苑に気持ち伝えれた!!
「どういう意味だ?」
「恋愛対象的な…好き…だよ。俺は紫苑のことが好きになっちゃったみたいなんだ…ごめん…」
「………。」
「ご、ごめんっ。急に男の俺からこんなこと言われて…迷惑だよな。」
「迷惑ではない。気持ちはすごく嬉しい。」
「ほんとっ!?」
「あぁ。…だが、すまない。今、俺には好きな奴がいる。気持ちはすごく嬉しいが、その気持ちに俺は応えてやることはできん。」
好きな人?
…前はいないって……
「好きな人…って…俺の知ってる人?」
「いや、おそらく知らないだろうな。」
「ははっ…そっか…。」
「すまない。」
「いや、いいんだ!!気持ち伝えれただけでも…。それをちゃんと聞いてくれただけでも…充分だから…」
「………。」
「ごめんね!!…ありがとう。俺、帰るね。」
「ちょっと待て、家までおくってやる。」
「いいんだ。歩いて帰るから。ありがとう。」
「そうか…。気をつけて帰れよ。」
「うん。じゃあ…またね。」
好きな人……か…。
紫苑が好きになるくらいだ…
きっとすごく美人なんだろうな…。
やっぱ、男の俺が…適うはずないよね。
でも、少しすっきりした…かも。
伝えれたし…。
とか考えてみるけど…
予想外の答えが返ってきて
なんか心が壊れそう…。
早く家に帰ろ…。
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