アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
治る。
-
「あ、そうだ。」
「…?」
「お前、熱。もう下がったのか?」
「そういえば…なんかふわふわします。」
「そういえばって…お前なぁ…。自分の体調は自分にしかわかんねぇんだから、それくらいちゃんと把握しとけよ…」
「ご、ごめんなさい…」
「まぁいいけどよ。とりあえず、お粥でも作ってきてやっから 食って薬飲めよ。」
お粥…
俺、お粥嫌い…
美味しくないじゃんかぁ…
それに食欲ないし…
ってか、この人お粥作れるのかな?
見た目からは想像できないや。
「俺、お腹空いてないし…いらないです。」
「だめだ。薬飲むには胃袋になんか入れねぇと。」
「でも…」
断ろうとしたのに
篠宮さんはどっか行っちゃった…
お粥きらいー!!
食べたくないー…。
しばらくして小さい鍋を持った篠宮さんが
俺の所に戻ってきた。
うわぁ…お粥やだよー…
「ほ、ほんとにいらないですっ!!ごめんなさいっ!!」
「いいから食えって。言っとくけど、俺の作ったお粥 うめぇよ?」
「でも…」
「いいから風邪引き野郎は黙って食う!!」
「は、はい……」
ちょっと悪そうな笑みを浮かべながら
黙って食えと言ってくる篠宮さんに
俺は逆らえず
結局食べなきゃいけなくなってしまった。
「…う~……」
「早く食えー。んで、早く薬飲んで 早く寝ろ。いつまで経っても治んねぇぞ?」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
93 / 214