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治る。
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お粥って味ないし…
熱いし…
美味しくないもん…
「早く食えー。」
「はい…。」
渋々お粥を食べようと用意された
スプーンを持ち
お粥をすくった。
こんなスプーンで食べたら余計に熱く感じちゃうじゃん…
でも食べないのは悪いしなぁ…
ってか、食べなかったら無理矢理にでも
食べさせられそう…
俺は少し冷ましてから
お粥を口に含んだ。
あれ?
このお粥…
味する!!
なんか美味しいかも!!
「ん!!」
「ん?どうした?」
「お粥のくせに美味しい!!」
「お粥のくせにってなんだよ(笑)」
「あ…あはっ」
お粥=味しない=美味しくない
と、考えてた俺は
お粥のくせに美味しい
とか訳のわからないことを口走ってしまった。
「なんで?…なんでお粥なのに美味しいの?…なんでですかっ?」
「お前…お粥嫌いだったのか(笑)。言ったろ?俺の作ったお粥はうまいって。」
「実は…めちゃくちゃ嫌いでした…。でもこれ、ほんとに美味しい!!」
「よかったな。ほら、食えるだけ食って早いとこ薬のめよ?」
「はぁい。」
「いい子だ。」
少し微笑んだ顔が
紫苑のように見えた。
…紫苑……
元気かなぁ…
篠宮さんの微笑む顔を見て
上がったテンションが急降下した。
「どうした?」
「なんでもないです…。」
お粥を綺麗に平らげた俺は
薬をのみ
ベッドで横になった。
そしてそのまま眠ってしまった。
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