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治る。
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「何があった?俺に話せるなら話してみろ。」
「じっ、実はっ…あのっ…ッ…」
「一旦落ち着け。ゆっくりでいいから。」
俺は一度息を落ち着かせるよう深呼吸をし
今までにあったことを篠宮さんに話始めた。
紫苑について
紫苑のことがずっと好きだったこと
あの日公園であったこと
別荘に行ったこと
キスをされ俺が止まらなくなってしまったこと
その後連絡が来なかったこと
家にいることもできず雨が降っている中
考えながら歩いていたこと
全てを話した。
それを篠宮さんはただ黙って聞いていてくれた。
「よりにもよって…相手はそいつかよ…」
「知ってるんですか…?」
「知ってるも何も…俺の唯一のライバルだ。」
「……そう…なんですか…」
「あの男…冷血で有名だからな…。まぁ見た目はまぁまぁだけどよ。」
そこ関係あるかな…
「もう関わるのはやめとけ。お前、ただ傷つくだけだぞ。」
「…でも……。」
「忘れられない…か?まぁ好きなものはしゃーねぇか。」
「………。」
「じゃあ連絡が来るまで、お前からは何もするな。期待もするな。難しいだろうが、それが一番お前が傷つかなくて済む。」
「…はい。」
「もし何かあったら俺に言え?守ってやっから。」
「…え」
「あいつは前から気に食わなかったんだ。あいつの餌食になるくらいなら、お前は俺が守ってやる。」
「は、はぁ…」
「よし、決めた。お前 しばらくここに住め。拒否権はねぇぞ。」
「ぇえ!?な、なんでそうなるんですかっ!?」
「だってよ、お前 放っておいたらまたあいつに近づこうとするだろ。それに、またフラフラ出歩いて倒れられたら困る。」
ここに住めって言われても…
学校もあるし
やっぱり紫苑に会いたいし…
会えるかもわかんないけど…
「いいな。学校なら俺がおくってやる。バイトは辞めるか、長期休暇でもとっとけ。小遣いが欲しいなら俺が出してやる。」
「ちょっ…で、でもっ!!」
「決まりだ。」
強引すぎだよ…
でも…もし…これで紫苑のこと忘れられるなら…
この方がいいのかな…
でも会いたいしな…
忘れたいけど…好きなんだもんなぁ…
はぁ…
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