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いつもの家。
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「好きなものは仕方ないでしょ?兄弟でも関係ないよ。」
「でもっ…」
「駿は兄ちゃんのこと、嫌いかな?」
「す、好きだよっ!!でも…兄ちゃんの『好き』と、俺の『好き』は違うと思うんだ…」
「そっか。じゃあいつか駿が兄ちゃんのこと好きになってくれるまで待ってるね?」
「待ってても…そういう好きにはならないと思う…」
紫苑…
だって俺は紫苑のことが好きだから…
兄ちゃんに好きって言われても…
俺はそういう対象で兄ちゃんのことは見ないよ…
兄弟だし…
兄ちゃんは紫苑じゃないもん…
「どうして?」
「…好きな人が…いるから…」
そう言った途端、兄ちゃんの顔つきがガラッと変わったのがわかった。
「誰?さっきの人?」
「篠宮さん?…違うよ…」
「じゃあ誰かな?どんな人?」
「えっと…、し、紫苑って人…。いつもは冷たいけど…ほんとはすっごく優しい人だよ…。」
「紫苑?兄ちゃんの知らない人だね。お付き合いはしてるの?」
「うん…。してないよ…片想いだもん…」
「片想い…ね。」
「うん…」
「ねぇ、駿?」
ドンッ
兄ちゃんに服を脱がされた後
脱がされた服で体を隠してた俺を
兄ちゃんは押し倒した。
「な、なに!?」
怖い…
兄ちゃん…怒ってる…っぽい…
どうしよ…
言わない方がよかったかな…やっぱ…
「兄ちゃんは駿をずっと愛してあげられるよ?
片想いなら諦めちゃいなよ。」
「やだっ…!!」
「そんなに好きなの?愛してくれないのに?
ずっと片想いだったら、ずっと愛してくれないし キスも 手を繋ぐことすらもできないんだよ?」
「そんなこと…わかってるよ…」
兄ちゃんに言われなくたって…
それくらいわかってる。
もしかしたらもう紫苑から連絡はこないかもしれない。
でもまだ諦めきれない。
好きだもん。
まだ。
「だめだよ。駿は兄ちゃんの大切な人だから。誰にも渡さないよ。」
「俺は兄ちゃんの物じゃないっ!!」
「そうだね。駿は物じゃない。でも誰にも渡さない。取られたくない。」
「やだ!!離してよ!!」
「暴れないで?手首、痣ついちゃうよ?」
「兄ちゃんは好きだけど、そういう好きにはならないもん!!俺は紫苑が好き!!それは変わらないよ!!」
「兄ちゃんが変えてあげるよ。」
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