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どっち。
-
グスッ…グスッ…
「…駿。」
「…ん…?」
「まだあいつのことが好きか?」
車に乗り
家へと戻る途中、泣いている俺に
徹がいきなり質問してきた。
「………。」
「嫌なことを聞いてすまねぇ。」
「ううん…謝らないで?」
「………。」
「………。」
ずっと無言状態が続いた。
質問に答えることもなく…
俺は…まだ紫苑のことが好きなのかな…
徹の方が好きなのかな…
どっちなんだろう…
自分の気持ちがハッキリしないことに
少し腹が立つ…。
そういえば…まだ徹に
好きって言ってないなぁ…
「着いたぞ。疲れたろ。中に入って少し休めよ。」
「ありがと…」
そう言われ、寝室に向かい
大きなベッドに横になった。
「はぁ…。」
少しして徹が俺の元へやってきた。
そして、俺の体を優しく抱き寄せてくれた。
やっぱ徹にこうされると
ドキドキする…
でも…少しするとドキドキがおさまって
安心するなぁ…
「徹…」
「ん?」
「今日はほんとにありがとう…楽しかった…」
「あぁ…今度またちゃんとやり直そうな。デート。」
「ありがと…」
さっきの質問をもう一度するわけでもなく
ただ俺を優しく抱き寄せて
頭を撫でてくれる…
やっぱ徹は優しい…
でも…紫苑も…本当は…
すごく優しいんだよね…
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