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昔は(徹)
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昔、俺は紫苑のことが好きだった。
綺麗に整った顔で
嫌味のない純粋な笑顔。
白い肌。
綺麗な目。
そんな紫苑に夢中だった。
でも日に日に紫苑が紫苑じゃなくなっていった。
それ以来、あの笑顔を
もう見ることはなかった。
仲良くしてたはずなのに
会っても一言も喋らなくなった。
話しかけても無視された。
耐えきれなくなった俺は
理由を聞こうと
紫苑を問い詰める。
「なんで…なんでだよ!!紫苑!!俺らあんなに仲良かったのに…俺、なんかしたか!?」
「べつに」
「べつにって…なんだよ…」
「お前には関係ない。もう話しかけてくるな。」
「俺…なんかした?」
「………。」
何も答えてくれなかった。
それから紫苑は学校を転校し
大学生になるまで会うことはなかった。
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