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お前こそ(紫苑)
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納得がいかず、俺は篠宮の家に来ていた。
インターホンを鳴らすも
誰も出てこない。
俺だということを察しているのか?
車はある。
いるはずだ。
「何故出てこない…。」
仕方なく持っていた手帳のメモ欄を破き
篠宮が俺の家に来るよう
メッセージを書き
ポストに入れた。
話をつけなければいけない。
駿を取り戻すためにも。
翌朝、俺はどうすればいいか考えて
一睡もできなかった。
そして篠宮が来た。
一人で。
話をつけようとしていたのに
上手く言葉が出てこない。
ただ、「駿を返せ。」
それしか出てこない。
それで頭がいっぱいだった。
ひたむきに俺を愛してくれた駿を
どうにかして取り戻したい。
またこんな俺を愛してほしい。
あの笑顔を見ていたい。
結局、話をつけることはできなかった。
篠宮は逃げ出し
また俺はこれからどうすればいいのかわからなくなった。
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