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本当のデート。
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紫苑の匂い。
いい匂い。
安心する…
紫苑に抱きしめられただけで
眠くなっちゃうくらい。
「ほら、行くぞ。」
「帰らないもん…」
「帰れとは言ってない。いいから。」
手を引かれ無理矢理
玄関の前に紫苑と一緒に立つ。
そして紫苑はインターホンを鳴らした。
ピンポーン
「はーい。」
うわ…兄ちゃんの声だ…
怖いよ…
兄ちゃんなんか嫌い…
違う人だったらいいのにと
絶対に有り得ないことを願った。
扉が開く。
扉の向こうに立っていたのは
これまた見慣れた…人。
白い肌で
優しい目…
整った顔
まるで王子様のような風貌の…
兄ちゃんだ…
逃げたい。
そう思っていたら
段々腰が引けてきた。
家出して
ずっと電話もメールも無視して
何を言われるかわからない…
絶対怒られる…
またあんなことされたらやだ…
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