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本当のデート。
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兄ちゃんが認めてくれた…?
俺と紫苑の交際を…?
「い、いいの…!?」
「駿。何かあったらいつでも帰ってくるんだよ。そのときはどんな手段を使ってでも復讐するから。」
「そんなの必要ないもん!!俺は…絶対幸せになるもん…。」
「駿。もし…ね?もしそうなったらいつでも帰ってきてね。」
「…うん。」
「………。」
何かを考えているのか
俺の顔をじっと見つめている。
俺は紫苑が大好きだもん。
絶対幸せになる。
やっと叶ったんだもん。
幸せになれる。
「では、失礼します。突然お邪魔してしまって本当にすみませんでした。」
「いえ。駿のこと、よろしくお願いします。」
紫苑が立ち上がる。
そして兄ちゃんも。
玄関に向かおうとしたとき
兄ちゃんが小声で俺に話しかけてきた。
「この人が駿の言ってた 片想いの人?」
「そ、そうだよ…もう片想いじゃないもん。」
「なかなかのイケメンだね。」
「う、うん。」
兄ちゃんが男の人を褒めてるの…
初めて聞いたかも。
「あ、あと 携帯の電源。もう切っちゃダメだよ。」
「ご…ごめんなさい。わかった…」
「いい子だね。じゃあ気をつけてね。」
「はぁい。」
「失礼しました。」
閉まっていく扉に向かって
深々と礼をする紫苑。
まさかここに来て
関係を認めてもらいに来るとは思わなかった。
そこまでちゃんと考えてくれてたんだね。
…嬉しい。
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