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捨て…。
-
ニャー
…?
にゃぁ?
「今なんか…」
「…聞こえたな。」
ニャー…ニャー…
やっぱり!!
にゃーにゃーいってる!!
「どこだろ…」
ベンチの下から…
聞こえてくるような…
腰掛けているベンチの下を除くと
小さめのダンボール…
「あった!!ここから聞こえる!!」
「そうだな。」
紫苑がダンボールに手を掛け
手前に引く。
中には
「わ!!子猫だ!!」
まだ小さな猫が2匹。
「捨て猫…か。」
「可哀想に…捨てられちゃったんだね…。」
昔猫を飼っていたことがあって
扱いには慣れてる。
2匹を抱き上げ
再びベンチに腰掛けた。
痩せちゃってる…
ご飯食べさせてあげたいな…
「連れて帰りたいけど……。」
前に紫苑が飼っていた
俺に飛びつこうとしたでっかい犬は
老衰で亡くなったらしい。
ちゃんと埋葬したって紫苑が言ってた…。
「連れて帰ろう。このままにしておいたら死んでしまう。」
「いいの!?よかった…」
こんなに可愛い子猫を捨てるなんて。
飼えないなら子供できないように考えるとか
最初から飼わないとかできないのかな。
責任感のない…。
動物を簡単に捨ててしまう
そういう人間は大嫌いだ。
「帰るぞ。」
「うん。」
また車に乗り。
子猫たちも乗せる。
茶色でしましまの子と
それよりもちょっと白っぽい子。
2匹とも可愛い…
「…俺だ。この前あの会社の持ってきた新作。あれを至急買ってうちに届けてくれないか。」
急に話はじめたからびっくりした…
電話で紫苑が誰かと話してる。
「あぁ。頼む。いや、今のとこでひと袋でいい。じゃあ。」
「なんの電話してたの?」
「あぁ、この前俺の知り合いの社長がペットフードの新作がどうのって 見せにきたんだ。それを家に届けるよう頼んだ。」
「へー…そんな知り合いもいるんだ…」
やっぱ紫苑はすごいなぁ…
知り合いに社長がいるなんて…
って、紫苑も社長だった…
社長の知り合いが多いのは当たり前か…
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