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一緒。
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静かに泣いている俺に
紫苑は優しく声をかけてくれる。
「だって……ずっと紫苑と一緒にいられると思ったのに……」
「それは仕方ないことだ。」
紫苑は何とも思わないのかな…
こう思ってるのは
俺だけなのかな…
まだ紫苑と俺はすれ違ってるところがあるってことなのかな…
「……離れたくない…紫苑とずっと一緒にいたいもん…」
「…………。」
黙っていると思ったら
急に俺を強く抱きしめた。
「できれば俺もそうしたい。だがな、一応まだ未成年なわけだし 保護者の管理下にあるうちは仕方のないことだ。」
「…でもっ…」
「駿が二十歳になったら必ずここに住めるようにしてやるから。」
「………。」
いつもその場でちゃんと考えを言ってくれなかった紫苑が
今はちゃんと言ってくれてる。
そのことに驚いたけど
嬉しくもあった。
「離れたくないよ…」
「べつに別れるわけじゃないんだ。後少しの間、我慢してくれないか。」
「…わかった……。」
「よし。じゃあ少し付き合え。」
「付き合えって…なにに?」
「いいから。」
…何に付き合うんだろ
急に言い出して。
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