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一緒。
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紫苑はその手で持っている箱を
開いて見せた。
紫苑の手は大きいから
箱は小さく見えてしまう。
「えっ…これ…」
「プレゼントだ。」
「…俺に…?いいの…?」
「お前だからだ。」
高級な匂いがプンプンするその箱が開けられ
中にはすっごくキラキラしてるものが入っていた。
…ネックレス。
チェーンまでキラキラしてる…
「…もらっていいの……?」
「だからプレゼントだって。」
「こんな…高そうなの…つけれないよ…」
「値段は関係ない。これと同じのを俺もつけるから お前につけてほしい。」
「同じのって…」
「ほら。」
紫苑の首には同じようにキラキラしたチェーンと
棒状のキラキラしたチャーム。
シンプルだけど
すごく綺麗で
紫苑がつけると綺麗さが増して見える。
お、お揃い…!?
紫苑と…お揃い…っ
どうしよ…
また泣いちゃいそうだし…
「………。」
「駿?」
うつむいている俺に
また心配そうに名前を呼んでくれる。
嬉しいのに…
悔しくて…
素直にありがとうって言いたいのに…
上手く言えなくて…
「すまん…嫌だったか?」
「………。」
嫌なわけないじゃん…
すごく嬉しい…
でも…
デートもしてくれて…
こんなプレゼントを用意してくれたりするのに…
俺は紫苑に何も…してあげれてない…
「……すまん。」
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