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帰る時間。
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俺のことをずっと抱きしめてくれてて
紫苑の体温があったかくて
安心出来る。
寝たのに
また眠くなってきちゃったし…
「まだ少し時間がある。寝ろ。」
「やだ…」
「なんでだ。」
「………。」
だって…寝ちゃったら紫苑と離れなきゃいけない時間が早くきちゃうじゃん。
「無理するな。」
「してないし…」
絶対寝るもんか。
できるだけ多くのことを話して
できるだけ多くの時間を紫苑と過ごしたい。
紫苑と一緒にいられる時間を
もっともっと感じていたい。
「紫苑はさ…」
「ん?」
「俺の…どこが好き…?」
「どこ?」
「いや…なんかさ…好きって言ってくれてるけど…俺にいいところなんてないしさ…どこがいいって思ってくれて…付き合ってくれてるのかなぁって…」
「それは…」
「…それは……?」
「………。」
…?
答えてくれない…?
「べ、べつにっ…なかったらいいんだ!!」
「…………。」
なんだよ…
ないのかよ…
まぁ…わかってたけどさ…
でも…なんでここまでしてくれるんだろ…
「なんか変なこと聞いて…ごめん…」
「…………。」
それからなんか気まずい雰囲気になって
紫苑から答えは返ってこないまま
帰らなければいけない時間になった。
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