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久しぶりの我が家。
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湯船に浸かり
今までのことを考えた。
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雨が降る寒い夜。
ぐちゃぐちゃになった車。
たくさん思い出の詰まったいつもの車。
大きな音がして
俺は兄ちゃんと姉ちゃんと三人で外へ飛び出した。
家から少し離れたところに
その車があった。
「え………。」
いつも笑顔の兄ちゃんが
青ざめた顔をしてる。
俺にはなにがどうなっているのか
初めは理解出来なかった。
「父さん!!母さん!!」
姉ちゃんの叫ぶ声。
鳴り響く救急車のサイレンの音
パトカーのサイレンの音。
次々に聞こえてくるたくさんの音。
そして悟った。
父さん、母さんがその車の中にいたことを。
そして見た
血だらけの親が担架に乗せられるのを。
俺が…俺があのとき
お菓子が食べたいって
わがままいったから。
母さんが買いに行くって言ってくれて。
父さんもついでにビール買いに行くって
言って…
二人で行こうとしてたコンビニ。
それほど遠くはないコンビニに行こうとして
飛び出してきた車にぶつかって…
俺のせいだ
ずっとそう思ってて。
でも兄ちゃんはずっと
違う。
駿のせいじゃないよ。
って、言ってくれて
ずっとずっと守ってくれてた。
俺のせいで兄ちゃんに苦労させて
迷惑かけてたんだよね。
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