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逆恨み14
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「蓮!洗いざらい喋ってもらうからな!」
みんなで生徒会室に着いて、一息つくなり会長は怒りだした
喋る?何を?
「あの会長何ことでしょ『誤魔化すんじゃねーよ!』……」
別に誤魔化しては…
「何から話せばいいんですか?」
「全部だよ‼︎全部!」
全部ってどっからどこまで?
困って千鶴先輩に助けを求めるが、彼は助けてくれる気がないらしい
こっちを見て睨んでる…
「全部も何もさっき椎名が全部話してくれたでしょう?
あれで全部ですよ」
「じゃあさっき椎名に何言ったんだよ」
さっき?椎名に?
「たくさん言って全部聞こえてたでしょう?」
「耳元で!なんか言ってただろ⁉︎
それになんで椎名が生徒会補佐じゃないのかお前知ってるんだろ?」
あーあれねー
折角俺があの場で言わなかったのに、それ聞いちゃう?
全く仕方がないなー
「知ってますよ
さっき俺が椎名の耳元で言ったことがそれに関係してるので」
「さっさと教えろよ!」
そんな怒んなくても…
「椎名 水月はお金出して点数取ってたって事ですよ」
「「「「「はぁ⁉︎⁉︎⁉︎」」」」」
「そんなはず無いだろ!」
「蓮、流石に言い過ぎじゃない?僕は中学からテストで競い合っていたけど、それはどう説明するの?」
「つまりその時からって事だよ裕介」
「はぁ?それは教師が買収されてるってことか?」
流石会長!話が早い
若干違うけど、正しくは脅されているだ
「まあ若干違いますけどそーいうことです」
「証拠は?
蓮君を疑ってる訳ではありませんが事が事ですので」
まあねー
「さっき俺が耳元で言って椎名自体が黙ったって事が一つ
もう一つは裕介ですよ」
「僕⁇」
「考えても生徒会補佐だけの話じゃないでしょ?
仮に椎名が生徒会補佐になっていても学級委員長は誰がやるんですか?」
「⁇
そのクラスの一番頭の良いやつだろ?」
「そうです、この学園は役が被ろうとも2つの仕事をするようになっています
つまり椎名が生徒会補佐になるのだったら、学級委員長にもなってるですよ
逆に生徒会補佐にならなくても、学級委員長にはなってるんですよ」
「でも学級委員長は僕だよ?」
「そう、つまり椎名は金で点数を取ってた事をほとんどの先生達は知っていて
新入生代表の挨拶や卒業生代表の挨拶などの目立つ部分は椎名にやらせ、重要な学級委員長などは裕介にやらせていたんですよ」
これで目立ちやがりな椎名は黙らせる事はできるし、重要なことは裕介がやってるから問題も起こらないって訳だ
「じゃあ先生達は黙認してるって事か⁈」
あーそっちに話を持って行かれると困るなー
だから椎名の耳元で言った話なのに
「椎名 水月は椎名グループの息子ですよ?そう簡単に尻尾を出す訳ないでしょ?
それでも先生達は薄々気づいてはいるから、椎名を重要なポジションにつけることがないんですよ」
「じゃあ先生達は証拠が掴めないってことか…
全部の先生じゃないよな?」
「ええ、買収されてると言うより脅されてる先生は少しですよ」
「「「「「「脅されてる⁈」」」」」」
「先生達も証拠が掴めず助けることは出来ない、だからせめて暗黙の了解で椎名のテストの採点はその先生へ回す
って感じですかね」
「……すごい話を聞いてしまった気がする」
そりゃねー
俺もすごい話をした気がするよww
「それでは何故篠塚君が生徒会補佐にならなかったのでしょう?」
「俺みたいな目に裕介が合うからってのが一番の有力な説ですかねー」
「それは蓮君なら良かったって事ですか‼︎」
うわっいきなり千鶴先輩がキレた
一体どうやっらそーいう話になる訳?
「落ち着いて下さい、千鶴先輩
違いますよ俺の生徒会補佐役決定権は理事長にありましたから
だから俺に危険が迫っていても、先生達は止めることができなかったんですよ」
まあ義父が仕組んだのが大きいけど
多分叔父さんなら知っていたはずだし、それを義父が利用したってところだろう
「つまり、俺が来なかったら生徒会補佐なんて役誰もやらなかったって事ですよ」
それだけこの役を受けるのは危険が付き物だったのだろう
「理事長は知らなかったのでしょうか?」
うわーまじそこ突っ込んじゃう?
もう辞めて欲しいんだけど…
「ハッ理事長が知らなかった?
瀧そんなジジイじゃねーだろ?」
「そうですよね、やっぱり蓮君なら良かったとしか考えられないですけど…」
…誰か止めてこの好奇心だけで突っ込んでくる危ない人達を
まさか俺の義父の思惑ですなんて口が裂けても言えないから‼︎
「会長もしかしたら編入試験ではないでしょか?
ねぇ蓮は編入試験何点だったの?
うちの学校の編入試験ってすごく難しいんでしょう?」
裕介Nice‼︎
これで話が変わる!
「そうか!編入試験!もしかしてその点数で理事長は蓮を生徒会補佐にすると決めたのかもしれないな」
マジで裕介神だ
あんな簡単なテストで決めたって言うのも、決定打に欠けるけど、この際なんでもいい
「蓮君何点だっんですか?」
「えーと確か何教科ありましたっけ?」
「えっテストと違うの?」
いや、確か違ったような気が…
余りにもどうでもよすぎて忘れちゃったんだよなww
「20教科ですよ蓮君」
ああ!そういえばそうだった!
「じゃあ1998点ですかね」
「……………」
なんでみんなで黙るの?
…やっぱ低かったかな、あんな簡単なテストだもなー
あー満点とっときゃ良かった‼︎
「後2点何だったんだ?」
「確か漢字の書き間違えだったような…」
「はぁ?漢字の書き間違え?だあ
ふざけてるのかお前は」
俺はいつでも真面目ですよww
「この学園の編入試験は確かアメリカの一番頭の良いと有名な大学の教授が作っているのでしたよね」
アメリカの有名大学……
「あっそれってセレントブリッジ大学の教授って事ですか?」
「あれ⁇蓮君は知ってるんですか?」
「いえ、教授には直接会ったことはありませんけどアメリカで有名な大学といえばそこでしょう?」
「ええ、確かにそこの大学の教授が作っていると聞いたことがあります」
「なんだ蓮行ったことがあるのか?
お前アメリカ育ちだもんな」
「行ったことあるも何もそこ俺が一応首席で卒業した場所ですからね」
なんだ…日本でも有名なんだ
ちょっと嬉しいんだけど
残念ながら1回も通った事は無いけどねー
「……………」
あれ?本日2度目?
「分かった、もうお前は何も言うな」
「天才っているんですね」
天才?なんの話だ?
いつの間にそんな話に変わったんだ?
最後はよく分からない話になってしまったが、これ以上椎名についての質問をされなくてもいいから
なんでもいいか!
そしてそれから後、俺は嫌がらせを受けることはなかった
※ここに出でくる大学名・団体などは全てファクションです。セレクトブリッジ大学なんて存在しないので、そこの所よろしくお願いしますm(_ _)m
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