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学園祭6
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会長は俺の手を痛いぐらいの強さで引っ張って歩いて行く
「あのっ会長!手痛いんですけど!」
「………………」
無視ですか!
千鶴先輩達は既に西棟の343番教室に向かってしまったらしく周りにはいなかった
会長は人気のない廊下に入るとやっと手を放してくれた
「会長?何に怒ってるんですか?」
ドン
一瞬の出来事だった
会長に肩を押され、背中を壁に打ち付けたと思った瞬間に会長の両手が顔を挟むように置かれた
近い!
思わず顔を横に向ける、多分耳は真っ赤だろう
「か、会長?」
「蓮、少しは気をつけろ
そして自覚しろ」
会長の声は怒気を孕んだものだったが、何に気をつけて、何を自覚すればいいのかがよく分からない
「⁇」
俺が頭にハテナマークを浮かべてるのが分かったのだろう
会長は諦めの溜め息を吐き、行くぞと言ってまた歩き始めた
置いて行かれないように急いで会長の隣に行った
会長をチラリと見るともう怒ってる様子はなく、何かを考えている様子だった
「蓮、明日学園祭一緒に回らないか?」
っ‼︎
その言葉は俺が言いたかったが言えなかった言葉だった
「いいんですか?他の人と約束してませんか?」
「してねーよ
つーかしてたら誘わねーよ」
「では、是非一緒に回って下さい!」
そう言って微笑むと会長は嬉しそうに微笑み返してくれた
「//////おう」
「皆さん、お待たせしてすみません」
「「蓮!どこ行ってたの〜?」」
「急にいなくなるからビックリしたんですよ
会長なんか慌てて貴方を探しに行ったのですよ」
えっ?俺そんなに会長達とはぐれてたの?
「すみません、よく分からない不良みたいな人達に絡まれちゃって…」
そう言うと皆んな納得顏で頷いた
うん?なんで皆んな頷いてるの?
俺そんな絡まれそうな顔してるのかな?
会長に気をつけろって言われたし、そーいう顔しないように気をつけようかな…
て言ってもそーいう顔がどーいう顔なのかちっともよく分からないけど…
……気をつけようがないじゃんか‼︎
そんな事を考えていたが、会長の次の一言によってどうでもよくなってしまった
「……それより次のヒントはなんだったんだ」
そうだ!まだスタンプラリーの途中だった!
「「そうそう!これはあっくん向けだと思って待ってたの〜」」
会長向け?
会長に渡された紙を覗き込んで見ると
"ネ耳見ツ十心冖四見 室"と書かれてていた
これは…漢字パズル?
つまり次は国語って事か…
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