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お家にどうぞ。
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「おや、諒くんやんか!なんや、諒くんおるんやったら、も一つ花束買ってくればよかったなぁ」
「うるせー」
俺が何も言うてないのに上坂さんは、お邪魔するねと部屋に上がってきた。
「あ、はい」
あまりにも自然でどうぞ。とスリッパを出すと、
「ところで、友希くんやたらと可愛いカッコしてるけど、それ、悟が買うてきてんやろ」
「え、なんで上坂さんまでわかるんですか?」
なになに?みんなエスパーなん?!
やっぱりなと笑いながら上坂さんはリビングに入っていった。諒を見ると『さあね』と首をすくめた。
それからはもう上坂さんが諒にちょっかい出して、かと思ったら俺の横に座ろうとするもんだから諒がそれに過剰に反応して、『近寄るな変態!』とか喚くし…、大変やった。
諒を宥めるのに。
その後諒は『やっぱオレ今日来てよかったわ』としきりに言っていた。
俺は別になんともないんやけどなぁ。
なんか相性悪いみたいやね上坂さんと諒って。
そんなこんなであっという間に時は経ち、悟が帰ってきた時に戻る。
ドアを開けた瞬間、目をキラキラさせて飛び込んできて抱きしめられた。
一週間ぶりのその腕はとても逞しく感じて、包まれた身体が火照るのがわかった。
その勢いのままキスしてこようとしたときに現れた諒と社長。
悟のあの顔。
鳩豆の表情ってああいうのをいうんやろな(笑)
ほんまは俺も早くキスしてほしかったけど、みんなおるしさすがにね。
ふふふ、って笑って悟を見上げるとほんまに唇噛んでわなわなと震えてた。
「悟?」
「友希、知らん人家にあげたらあかんよって、あんだけ言うたのに」
「おいこら、誰が知らん人や」
土間の少し高い所から俺を挟んで、上坂さんが悟の頭を叩いた。…結構?いや、かなり強めに。
「いたっ!暴力反対!!」
「うるさい、躾じゃ」
「そーだそーだ」
今日初めて諒と上坂さんの意見が一致した(笑)
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