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にぎにぎしたい、お年頃。
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荷物を持って、反対の手を繋いでリビングに向かった。
後ろから諒ちゃんが着いてきてたけど全く気にならんやった。
やってここは僕と友希の家やもん。
僕と友希の関係は、諒ちゃんには話してるってちゃんと聞いてたから、見せつけるつもりでがっちり恋人繋ぎでしたったもんね!
社長も勿論知ってるから『悟~重い奴は嫌われんで~』とか余計な事言うてくるから無視した。
「悟…、手…」
「ええよこの2人は」
「そう、かな」
少し困ったように笑ったけど、わからせる為にもここはやったったらんと!
「そんなことより、ロールケーキ買うてきたから食べよ?」
「わっ、嬉しい」
「せやろー?」
ソファの横に荷物を投げて、テーブルに紙袋をおいたら友希が直ぐにそれを持ってキッチンへ行こうとする。
「上坂さんも、甘いもの大丈夫ですか~?諒も食べるやろ~?」
「好き好き。悟、珍しく気がきくやんか」
「社長に買ってきたんやないし!」
「かわいくないねー、ほんまに」
「俺も食べるで友ちゃん」
「…諒ちゃんは、ええよ…食べて」
やって、友希の友達やし、諒ちゃんは敵に回すと恐いし。
ほら、僕って平和主義者やねん。
それにしても、モコモコ具合がほんまに天使。
「友希~抱き締めてええ?」
「えっ?!い、今?」
わかりやすいあわてぶり。
今以外にいつなん(笑)
「やって、一週間も会って無かってんで?僕もう死ぬ!」
「いやいやいや、ダメやろ」
「えっ!なんで?!」
「なんでって…」
立ち上がった友希の腕を掴んで逃がさないように引っ張った。
なんでダメなん?!なんか疚しいことあんの?!
あわわっ、てなってたら、
「アホか自分」
ばこっておもくそ頭叩かれた。怖い怖い諒ちゃんに。
あ、この人達がおるから?
「子供みたいなことすんなや、ぼけ」
「ちょ、諒やり過ぎ」
「ほんま悟、子供やな、友希君の前やと。…いや、いつもか」
鈴木に躾直して貰おう、とかなんとか呟いて、社長が向かいに座った。
なんか腹立つ~このおっさん!
邪魔者のくせに!
「コーヒー入れてくるから、ケーキ食べよ?」
「…うん」
殴られた頭をさすりながら友希を見上げた。ら、友希がにこりと笑って『あとでな?』って耳元で囁いた。
か、か、か、可愛い!
なんなん!めちゃ可愛いんですけど!!
あーもう、この人達ケーキ食べさせてさっさと帰らせよ!そうしよ!
僕は心を入れ替えて、帰らせることに全力を注ぐことに決めた。
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