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一週間って長いよね。
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「だいたいさー、なんで社長おるの?仕事は?」
「お前さ、自分の会社のトップに対する口のききかた、なってないよね」
「え?何を今更」
「あー、そういう感覚ね。ほんまクソガキ」
「ふんっ」
いつもやったらもう少し折れるけど、今日は頗る頭にきてるから全然そんな気になれん僕は上着を脱いで部屋をさり気なく見渡した。
うん、大丈夫、この2人僕がおらん間に友希に変なことしてなさそう。
僕にとって変態ツートップやから油断は禁物やからね。
「自分落ちつきないなほんま。友ちゃん戻るまで座っとけや」
「そうやで、諒君の言うとおりやで」
「…おっさんも大概五月蝿いけどな」
「だからー、そんなにおっさんじゃないよ?若いよ?」
っていう社長を華麗にスルーして諒ちゃんは携帯をポチポチと弄り始める。
ぷぷっ、おもろい!
あの社長が無視されてる!
会社では絶対的な権力者の人が、完全に無視られてる!!
「なに笑ってんねん悟」
「なんでもなーい。あ、友希の手伝いしてこ」
こんなおもろい状態、なかなかないからほっとこ!
全く動じない諒ちゃんと、いつものように余裕かましてるけど諒ちゃんのこと気にしてる社長。そんな2人を置いて、僕はキッチンへ入った。
「友希~なんか手伝う!」
「え、いいよー」
「あっちおっても面白くないし、さっさと帰らせる為に手伝う!」
「あはは、なんそれ」
コーヒー豆を量ってコーヒーメーカーにセットしながら振り返った。
狭いキッチンやけど、こんな時は却って嬉しいよね。
態と、狭いよね~って言いながらさり気なく後ろから抱き付いた。
んふふ、友希の匂い。ちょうど顔の下あたりに友希の頭がきて、もー、って言いながら見上げてきたから、
ちゅ。
「んー、可愛い」
「さ、悟っ」
「やって、ちょうど友希の口があったんやもん」
キスした。
あわわっ、て口元を押さえる友希の手を掴んでもっかい、
ちゅ。ちゅ。
「あーもー!大好きっ」
「…悟、はずい」
「やって我慢できんもん、やっぱり!」
少し顔が赤くなってるけど、拒否してないのはわかってるよ?
腕の中でちょっと俯いてから「悟、今日泊まってく?」って小さい声で言ったから、
「うん!勿論!」
友希の身体をぎゅーってした。
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