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憩いのじかん。
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なんて言うてる僕やけど、友希にあう前までかなりの本数吸ってた。そう、勿論未成年でね。
ある日友希に
『意味があって吸ってるならなんも言わんけど、ないんなら止めた方がいいよ?』
って突然言われたことがあって、そん時わかった。
ただ単に粋がってただけなんやって。
その日を最後にタバコぜーんぶ捨てた。
勿論一番の理由は友希に嫌われたくなかったからやけど、ほんまに意味も無くカッコつけて吸ってただけやなって、タバコ吸っても全然カッコよくないんやなって、わかったから。
次の日友希にそれ言ったら、
『ほんま偉いね、中村は』
って笑った。今でも忘れられん、あの笑顔。
「そのタバコ、意味あるん?」
「ん?意味?」
「うん、意味」
「あるような、ないような」
「ほなら、止めた方がええんちゃう?」
社長が、何言ってんだみたいな顔した。
ま、いっか、社長が友希に嫌われるんやったら望むところやしね。
そんなことより!
「はい諒ちゃん!はい社長!!」
「いきなりやなー」
友希が取り分けたロールケーキと、珈琲を目の前にどん!と並べてやった。
「ありがと友ちゃん」
「諒ちゃんも早く食べて!」
「なんやねん自分、言われんでも食うわ」
「いやいや、諒、ゆっくりしてええんやからね」
いつもの定位置に社長と諒ちゃんが座ってるから、直接カーペットに座って、友希の横に並ぶ。
そして、相変わらず優しい口調でそう促した。
「それに悟、二人とも悟が帰って来るから来てくれたんやで?あんまり酷いこと言うたら怒るよ?」
がーん!僕が怒られた!
「…はい」
「じゃ、食べよ?いただきまーす」
モコモコの服の、ふわふわの笑顔でおっきく口を開けた友希がケーキを一口。
なんて可愛いんやろ…。
涎が出る程友希が可愛い。
「お、悟。これ美味い」
「クソガキのわりにはいいの見つけたやんか」
「諒ちゃん、普通にうまいって言うてくれる?」
友希に買ってきたから別にいいけど!
ふんって鼻を鳴らしたら、
もう、また~??
って溜め息混じりに友希が笑った。
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