アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
すでに外は真っ暗です。
-
なんだかんだで、時計を見るともう9時近くなってた。
ケーキを食べる前に開けてた赤ワインは全て上坂さんと諒の胃袋に収まり、その後『足りない』と言いだした諒に、待ってました!と言わんばかりにまだ開けてへんかった日本酒と焼酎を開けて呑みだした。
『ちょ、諒大丈夫なん?!』
『ん?大丈夫やで。友ちゃんも呑もうや!』
『諒君ほんまに強いんやなぁ』
『せやからザルやって言うてるやん』
確かに諒が酔っ払ったとこって見たこと無いなあ…。ていうか、俺らが戻るまで何の話してたんや??
『呑むけど、飲みすぎたらあかんでほんまに』
『わかってるって、おら、悟も呑めよ』
『もーっ、ほんまにいつまでおるつもりなん、諒ちゃんたち!』
段々イライラしてきてる悟が、それでもグラスを諒の前に差し出しながら言った。
なんか、このままやと…泊まってくパターン…??
俺もお酒は好きやから悟の横でチビチビ飲んでた。
目の前のテーブルには、上坂さんが取ってくれた特上寿司の残り。
金持ちっているんやなぁって思いながら、少し酔っ払った俺は有り難く寿司を口に運んだ。
『今日は帰ってよね、社長!』『え~嫌や』『さっさと帰れ!!』『目上の人間に向かってなんちゅーことを…』『都合の良いときだけそんなこと言って!』『うるさい悟、雇い主に逆らうなボケ』『諒ちゃんまで!友希~っ』
『はいはい。諒、あんまり苛めんとってや、なんか知らんけど弱ってるみたいやし(笑)』
片や上坂さんは、
ヒドいね~悟のやつ!
って俺に同意を求めながらグラスに日本酒を注いだ。
俺、二人と違ってあんまり強くないねんけどな~。
ありがとうございますってグラスの残りを飲み干した。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
22 / 117