アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
不機嫌なぼく。
-
今日は仕事が遅くまであって、夜10時を回ったところ。
でも僕には急ぐ理由がない。
「…悟」
「なに?」
「どうした今日は」
「何が」
「いや、いつもこんな時間まであったら終わった瞬間この場におらんやないか」
「やって…」
そう、まだ僕はスタジオにいた。
普段ならカメラマンの「おつかれさまでしたー!」の終了の掛け声と共に服を脱ぎ始めて、楽屋に一目散に走るというのに。
と、言いたいんやろ?鈴木さん。
残念やったな、そんな僕が見れんくて。
「今日友希、バイト遅いんやって~」
「またか」
「またかって、なんよー、僕にとっちゃ一大事なんやで!」
「っていうても、それ、何日か前にも、その何日か前にも聞いとるわ」
「だって、」
友希のバイトシフト制やから遅いのまちまちなんやもん!仕方ないやん、僕が嘆くのも!!泣
「友希くんもほんまに大変やな、こんな奴に好かれて」
「ちょっと鈴木さん!!」
「あ、いや、悪いって意味や…」
「好いてるやなくて、愛してんの!!!」
腕を組んでふんっと鼻を鳴らした。
そこ、間違えんとってもらえる?大事なとこやで鈴木さん!!
っていう僕の口元を手で塞ぐ。
おえっ、友希以外の男の人の手とか、気持ち悪っっ
「悟…お前場所考えろよ」
「ふがっふがっ」
僕は引きずれるようにして楽屋に放り込まれた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
24 / 117