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そうだ、部屋をあたためて待っていよう。
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いつものように自分の部屋を通り越して、友希の部屋に上がり込む。
そやそや、帰ってきて部屋が寒かったら可哀相やからあっためて待ってよ。
いつもは大概僕の方が帰りが遅いもんやから、友希がおる暖かい部屋が当たり前になってるけど。
「ピッピッピッと」
エアコンとカーペットの電源を入れてそのまま床に寝っ転がって、雑誌を読んでた。
ごはんも食べたし、友希も今日はいらんって言うてたし、早く帰ってこんかな~って思いながらペラリとページを捲った時。
ガチャガチャ、ガチャガチャ
玄関の鍵が開けられる音がした。
「帰ってきた!」
なんかちょっと、いつもより開け方が騒がしいのが気になるけど、僕は友希を迎えに玄関に急いだ。
ちょうど鍵が開いて中に入ってくる友希。
おかえりーって両手を広げる僕。
ん?
「あ、さとるやぁ~」
「え?え?」
「たらいまぁ、さとる~」
広げた腕に靴も脱がんと、そのまま飛び込んで来た友希。
サラサラの髪と一緒に、
「酒くさっ」
「えー??」
友希からホンワカどころかプンプン匂うアルコール臭。
抱きしめたその身体をばっと引き剥がして顔を覗きこむと、えへへと笑って、いやいやをするように両手で顔を覆って横に振った。
可愛い、可愛いけども!!
「友希、酔うて、る??」
「酔ってへんよ~」
「…ほなら、今日、お酒飲んだ?」
「おさけぇ?」
は!まだ靴履いたままやん!
んー??と首を傾げる友希をその場にゆっくり座らせてから、片方ずつ靴を脱がせた。
その間も頬に両手を当てて、んー?んー?と考えている。
「今日なー?バイトのみんなとご飯いってん。俺帰るっていうたらな?連れてかれてーん!」
「わわっ」
いきなりばっと両手を上げて、万歳のポーズ。
そのまま腕を下ろして、僕の首に掛ける。
「さとるやぁ~」
「友希っ友希っここ、風邪引くから向こういこ?な?」
取り敢えず一旦部屋に連れてこ。話はそれからや。せっかく暖めた部屋。
今は主を待ってます。
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